公共住宅建設工事共通仕様書
国土交通省(旧建設省)-1  平成13年度版

アスファルト防水 
適用範囲・防水保護層種別及び工程材料工法

【適用範囲】
この節は、溶融アスファルトとアスファルトルーフィング類を交互に積層して施工する防水に適用する。

【材料の保管】
アスファルトフェルト 、アスファルトルーフィング類は、乾燥状態のもとに、縦積みで保管する。

【防水層の施工】
1 防水層の施工は、天候、気候に留意して行う
2 下地
  (1) 下地は、十分乾燥させた後、防水工事をする。
  (2) 一般屋根防水層の下地は、床コンクリートこて仕上げとして、6.14.1表の2種とする。ただし、便所、浴室等の下地は、均しモルタルとし、15章による。
  (3) 下地をモルタル塗りとする場合は、セメント1:砂3の調合(容積比)とし、塗り厚は、15mmとする。
  (4) 立上り部のコンクリートは、打放し仕上げとし、目違い不陸等のない良好な面とする。
  (5) 防水施工部分の入隅は半径70mm程度又は同程度で45度とし、出隅は30mm程度の三角隅切りとする。ただし、改質アスファルト防水の施工に当たっては、出隅は半径50mm程度の丸面又は、同程度の三角隅切りとし、入隅は直角とする。

【断熱材】
断熱材の材質及び厚さは、特記なき限りJIS A 9511(発泡プラスチック保温材)による押出法ポリスチレンフォーム3種bのスキン層付きとする。

【断熱材の張付け】
1 断熱材の材質は、アスファルト又は断熱材に悪影響を与えない接着剤を用いて、隙間のないように張り付ける。
2 断熱材に損傷が生じたときは、適切な処置を行う。
3 ルーフドレン回りの断熱材は、カッターナイフ等を用いて、丁寧に欠き取る。


【防水層保護】
1 保護コンクリート
  (1) コンクリートは、6章13節による
  (2) こて仕上げとなる場合は、木ごて1回、金ごて1回とする。
  (3) 特記なき限り、保護コンクリート中に溶接金網を敷き込む。
  (4) 保護コンクリートの厚さは特記による。
  (5) 屋上排水溝の位置、形状及び寸法は特記による。
  (6) 保護コンクリート層の周囲に入隅部分に、緩衝材を設ける。
2 伸縮調整目地
  (1) 防水層押さえには、伸縮調整目地を設ける。伸縮調整目地の割付は、周辺の立ち上がり部等の仕上がり面から600mm以内の位置とし、中間は縦横間隔3m内外で周辺に達するものとする。
  (2) 伸縮調整目地の成形伸縮調整目地は、特記なき限り、発泡ポリエチレン伸縮調整目地材に変成軟質塩ビ製キャップをかぶせたものとし、目地幅20mmとする。なお、緩衝材は、目地材と同質のものとし、幅は40mmとする。
3 立上がり保護
  (1) 防水層が露出で立上がる場合の防水層の端末は、アルミ製金物で止め付け、防水層の端部をゴムアスファルト系シール材でシールする。なお、アルミ製金物の形状・寸法は特記による。
  (2) れんが押さえとする場合は、防水層から20mm以上離してれんがを積み重ね、各段ごとにれんがと防水層との間にモルタルを充填する。
  (3) モルタル保護とする場合は、メタルラスを防水層立上がり端部の押さえ金物に固定し、かつ200mm間隔にとんぼ付けした後、モルタルを厚さ30mm程度に塗る。
  (4) コンクリート保護とする場合は、保護コンクリートを上部天端まで十分に充てんするように打設する。

【満水試験】
浴室防水は、全数につき24時間以上満水させ、漏水のないことを確認する。


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