国土交通省(旧建設省)-1 平成13年度版 |
(a) | 入隅部分には成形緩衝材を設ける。 | |
(b) | 断熱材の張付け 断熱材は隙間のないように、最終工程のアスファルトにより、入隅の成形緩衝材取合い部分まで張り付ける。 |
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(c) | 絶縁用シートの敷込みは、次による。 | |
(1) | 絶縁シートは、立上り面等に30mm程度張り上げる。 | |
(2) | ポリエチレンフィルムは、防水層の施工完了後、重ね幅100mm程度をとって敷き並べ、接着テープ、シール材等で要所を固定する。必要に応じて強風時のはく離、浮揚防止のため、重ね部分等の要所をモルタルで押さえる。 | |
(3) | フラットヤーンクロスは、断熱材の上に幅100mm程度重ねて敷き並べ、接着テープ等で要所を固定する。 | |
(d) | 平場の保護コンクリート | |
(1) | 保護コンクリート中に溶接金網を敷き込む。溶接金網の重ねは、1節半以上、かつ、150mm以上とする。 | |
(2) | コンクリートの厚さは、特記による。特記がなければ、こて仕上げとする場合は水下で80mm以上とし、床タイル張り等の仕上げをする場合には水下で60mm以上とする。保護コンクリートは、所要の勾配に仕上げる。 | |
(3) | こて仕上げとする場合は、15章3節[床コンクリート直均し仕上げ]により、その工法は、15.3.3[工法](a)の(1)から(3)までとする。 | |
(4) | 屋内防水密着工法で、保護コンクリートに配管を行う場合等は、防水工事完了後、全面に厚さ15mmの保護モルタル塗りを行う。 | |
(e) | 立上り部の保護は次により、適用は特記による。 | |
(1) | 乾式保護材を用いる場合は、材料製造所の仕様による。 | |
(2) | れんが押えとする場合は、次による。 | |
(イ)
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れんがの目地幅は、10mmとする。 | |
(ロ)
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れんが積みは、半枚積みとし、縦目地が、芋目地にならないように、れんが割りをする。 | |
(ハ)
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れんがは、付着物を除去し、必要に応じて吸水させる。 | |
(ニ)
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下地面の清掃を行ったのち、敷モルタルを行い、平らに積み上げる。 | |
(ホ)
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れんが積みは、防水層から20mm程度離し、その隙間にはモルタルを適切に充填する。 | |
(ヘ)
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寒冷期の施工は、15.1.6[養生](c)による。 | |
(ト)
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養生は、8.2.12[養生]による。 | |
(3) | コンクリートを押さえとする場合は、保護コンクリートを上部天端まで確実に充填するように打ち込む。また、屋根防水保護層の伸縮調整目地の位置には、6節により、ひび割れ誘発目地を設け、シーリングを行う。 | |
(4) | 屋内等でモルタル押えとする場合は、防水層に間隔200mm程度にとんぼ付けし、メタルラスを取付けたのち、モルタルを、厚さ30mm程度に塗る。 | |
(f) | 伸縮調整目地 | |
(1) | 平場の屋根防水保護層には、伸縮調整目地を設ける。伸縮調整目地の割付は、周辺の立上り部の仕上がり面から600mm程度とし、中間部は縦横間隔3,000mm程度とする。また、伸縮調整目地は排水溝を含めて、立上りの仕上がり面に達するものとする。 | |
(2) | 目地は成形伸縮目地材とし、目地材製造所の仕様により所定の高さに設置し、保護コンクリートを打ち込む。 | |
(g) | 屋上排水溝は次により、適用は特記による。 | |
(1) | 排水溝は、モルタル金ごて仕上げとし、厚さは水下で40mm以上とする。また、鉄線径2.6mm、網目寸法50mmの溶接金網を敷き込む。 | |
(2) | 排水溝は、1/200以上の水勾配をとる。 | |